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フィボナッチ馬券

Coffee Break (28)  白銀比

 西洋では黄金比(1.618・・・)を重視するのに対し、日本では白銀比(1.414・・・)を重用しています。風呂敷、畳、法隆寺などに正方形、白銀比√2 を見つけることができます。
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 興味深いのは、日本における白銀比は美しさを表現する基準ではなく、日本人に特有の物を大切にする「もったいない」という感覚と合理性に基づいている点です。これは、建造物に正方形を用いる木造建築から始まったと言われています。丸太を伐採し、断面が正方形の角材を切り出すのは、無駄を出さない事が理由です。円に内接する長方形の面積を最大にする形が正方形である、と言うことだと思います。風呂敷や畳、法隆寺が正方形を基本とする理由も、その最適性と汎用性にあります。
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  黄金比は螺旋(フィボナッチスパイラル)に潜む数でした。外に拡がる躍動感、ダイナミズムを象徴するところに現れています。西洋では、自然が合理的に選択する黄金比、フィボナッチ数列、螺旋を文化の中に取り入れてきました。一方、日本では自然の中に合理的な数として白銀比や正方形を見いだし、それを文化の中に取り入れてきました。西洋のフラワーアレンジメントは、花の生け方のお手本として8:5:3 であるのに対し、日本の華道の教えには7:5:3 と対照的です。この比は花の高さの比ですが、整数比5:8=1.6が黄金比近似値であり、5:7=1.4が白銀比の近似値になります。更に、俳句の中にも白銀比があります。俳句の五七五は整数比が5:7=1.4 であり、白銀比の直角二等辺三角形になっています。

                                       黄金比と白銀比の対比
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  「簡素」「静」などは、長きに亘って心の奥底で培われてきた日本民族の概念なのでしょうか。以上、東洋経済オンライン2007年10月1日「日本を表わす秘密の数~白銀比~」より、引用させて頂きました。一部加筆。では、また。 by fineteqint

by fineteqint | 2012-11-23 13:27 | Trackback | Comments(0)
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